メディチョクは全国のメディアに情報を提供する機会を得ることができる
「だから住みたい、南あわじ~人がつながる 笑顔あふれる ふるさとづくり~」という市のビジョンを掲げ、市民と行政が一体となり、人が人を呼ぶまちづくりに寄与できるよう、信頼に裏付けられた最強の市役所を目指している南あわじ市。そんな南あわじ市の広報活動を伺った。
ーメディチョク導入以前は、どのような広報活動を行っていましたか
市民とのコミュニケーションに加え、より多くの外部の方々に南あわじ市を知ってもらうために、広報誌・HP・ケーブルテレビなどの媒体のほか、YouTubeやInstagramなどのSNSでも情報発信をしていました。市政や各種トピックスに関するニュースリリースに関しては、兵庫県や淡路島地区を担当するメディア関係各社に直接送っていました。また、たまねぎや鱧、とらふぐなど地元の特産物に関することや、渦潮、海開きといった観光・イベントの情報については、市の事業者情報も取りまとめて小冊子にし、季節ごとに新聞・雑誌・ TV・制作会社・WEBならびにインフルエンサーなどに直接郵送でご案内させていただいておりました。
ーメディチョクをはじめたきっかけを教えてください
これまで取り組んできた枠組みは継続しつつ、情報発信の量や質を上げていきたいと考えたからです。市の関係人口(通勤者、観光客、ふるさと納税など)を増やすためにも外部の様々な方に当市の良さを知ってもらわなければらないと感じていました。市外の方々とのリレーションを深め、産業やグルメを知っていただく方法を調べていたところ、メディチョクに出会いました。これまでは、なかなか全国の各種メディアにアクセスすることが難しかったのですが、メディチョクを活用することで、情報の提供が行き届いていなかった皆様の目にも触れる機会を頂戴することができています。
ーメディチョクを使ってみていかがですか
「メディアが欲しい情報をニーズがあるタイミングで提供できる」というところにメリットを感じています。普通はニュースリリースを出すと、その後どうなるか分かりません。すぐに捨てられてしまう可能性もあります。一方、メディチョクにはメディアの方が、何か情報を得ようという目的を持って見に来られています。これは大きな違いです。メディア側で欲しい情報があって、探そうとしていることもありますし、実際に募集という形で具体的に欲しいテーマを投げかけてくれることもあります。通常のメディア取材の際、何をきっかけに取材に来てくれたのかということは聞きづらいのですが、メディチョクの場合は手を挙げたことに対して反応してもらえます。どういう案内をすれば先方に響きやすいかということも分かってくるので、とても効率的で参考になります。
ーメディア露出に対する反応はいかがですか
たまねぎのプレゼントパブリシティを行った際は、5名程度のプレゼント枠に対して10万人もの反響や応募がありました。引用リツイートで、皆さんが当市のたまねぎについて語ってくれたり広めてくれたりしたのは嬉しい驚きでした。更にメディチョクでは、このような反響があったということを、メディアの方とやりとりできるのが凄く良いと思います。単にプレゼント情報を載せるだけではなく、その後の結果まで会話が出来るので学びが多いです。地元の特産物の良さを再発見できたので、広報に関する議論が以前よりも具体的に出来るようになりました。
ーメディチョクはどのような方におすすめですか
好奇心を持って、いろいろなことにチャレンジしようという方にはおすすめです。やらされているという考えの方だと、得るものは少ないかもしれません。新着の募集情報を毎日送ってもらえるのですが、それをチェックするだけでも、いま世の中が求めているものが分かり、役に立ちます。たまに知らない言葉も出てくるので勉強にもなりますね。広報では、一発当てようという目標を持つと仕事が辛くなると思います。「自分たちの商品やサービスはここが良い」という気持ちを大切にし、読む側の立場も心得て、素直に表現し続けることが大切です。それを見て同意し、響いてくれる人たちは必ずいるはずです。
ー今後の目標は
広報業務というのは官民問わず、すごく大切な仕事だと思います。せっかく作り手が色々な思いを持って作っているのに、上手く商品の良さが伝わってこないことがあります。一方、こういうことが知りたいと思っているのに、なかなかその情報にたどり着けないこともあります。こうしたギャップがある状態は非常に勿体ないです。
だからこそ、広報がその隔たりを埋め、マッチングしていくことが大事だと感じます。そしてそれを組織的に継続的に行う。将来、自分が異動をした場合でも、広報業務が仕組みとして進歩しながら回っていくような形でチームを作っていきたいと強く思っています。
またその上で、社会性が問われる行政的な事業や考え方、種々の対応について、市長インタビューなども含め、「南あわじ市に聞けば色々と参考になる情報が得られる」というようにメディアの方々に思ってもらえるように地方自治体の広報としてプレゼンスを上げていければ最高ですね。