デジタルPRとは?従来のPRとの違いを徹底解説
近年急速に注目を集めている「デジタルPR」。広報に携わる方であれば一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、いざデジタルPRとは何かと聞かれると、何となく聞いた事はあるが、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、「そもそもデジタルPRって何?」という疑問にお答えし、従来のPRとの違い、気になる手法や実際の事例についてまで、徹底解説していきます!
目次
デジタルPRとは?
デジタルPRとは、ずばり「デジタルツールを活用したPR」のことです。パソコンやスマートフォンが広く普及し、消費者にとってなくてはならないものになってきた近年、PRの手法も急速にデジタル化が進んでいます。様々なデジタルツール、例えばWebサイトやブログ・SNS・アプリなどを活用し、自社商品やサービスの情報を世の中に届けることができます。
従来のPRとの違い・メリット
従来のPR手法、いわば「アナログPR」では、DM(ダイレクト・メッセージ)やチラシなどの紙媒体やテレビCMなどを活用して、不特定多数の消費者に向けて幅広くPRを行うことができます。
対してデジタルPRでは、ITの発展に伴い蓄積されたデータをもとに、ターゲットとして定めた層に向けた販促ができるという利点があります。また、近年ではネットワーク環境が広く整備されているので、紙などの媒体と比べて低コストで、かつ従来より多くの顧客へのアプローチが可能になりました。
ちなみに、良く聞かれる類似した用語に「デジタルマーケティング」がありますが、マーケティングとは販売戦略全体を包括的に表す単語ですので、より広義に考えられます。よってデジタルマーケティングとは、そのまま「デジタルツールを活用したマーケティング」のことを指し、今回のテーマ「デジタルPR」はその戦略における手法のひとつというイメージです。
デジタルPRの流れ
「デジタルPRを始めたいけど、何から手を付けていいのか分からない」そんな方のために、デジタルPRのおすすめの手順をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
1:PRの目標とそのターゲットとなる層を決める
まず、PR活動の先の目標を決めます。販売数や売上高の向上なのか、イベントの参加人数獲得なのか、はたまた採用活動における応募人数の確保なのか。具体的に決めておくといいでしょう。それに伴って、自社の情報を届けたい相手も明確にしておきましょう。例えば年齢層・性別・居住地域など、ターゲットの特性によって取るべき手法も変わってきます。
2:発信情報のコンテンツを作成する
次に、発信情報の中身を考えていきましょう。あくまでも「広告」ではなく「PR」となりますので、発信のみの一方通行にならないよう気をつけます。ターゲット層のライフスタイルや興味関心に合わせ、「自分にとって価値のある情報だ」と思ってもらえるようなコンテンツを作成をめざします。
3:活用ツールを決める
最後に、伝達ツールの選定です。20代の若年層向けならSNSやアプリでの配信。高年層向けならメールマガジンなどを活用してみる。など、ターゲットとなる層にピンポイントに情報を届けるためにはどのツールが効果的かを考えましょう。
デジタルPRのやり方
前述で挙げたSNSやアプリなどの活用の他にも様々なデジタルPRの手法がありますので、いくつかご紹介致します。
SEO対策
SEOとは「検索エンジン最適化」を意味します。一般でよく使用されるGoogleやYahoo!といった検索エンジンで、関連単語が検索された際に自社コンテンツが検索結果上位に表示されるようにすることです。検索結果の上位に表示されれば顧客の目につきやすく、集客への効果が期待できます。
動画チャンネル
YouTubeなどの動画配信サービスでチャンネルを立ち上げ、自社情報を発信する手法です。幅広い層のユーザーが利用しているので上手くいけば効果がありますが、その幅広さゆえターゲット層へのピンポイントな情報提供が難しいという点には注意が必要です。
オンライン発表会
従来の対面実施の発表会と比較すると、ネットワーク環境さえあれば実施できるので、会場設営のコストもかからず、また人数制限の必要もありません。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、近年では多くの企業が取り組んでいます。
デジタルPRの事例紹介
最後に、デジタルPRで話題となった実際の各企業の取り組み事例をご紹介します。
資生堂「いっしょにビューティー」
化粧品会社の資生堂では、企業所属の「美容のプロ」であるヘアメイクアップアーティストによる美容動画を、公式Instagramで配信していました。特に美容に興味のある女性層に人気のようです。
(現在Instagramアカウントはございません)
sio株式会社「おうちでsio」
sio(「ミシュランガイド東京2020」1つ星獲得レストラン)の鳥羽周作シェフが、レストランの人気メニューのレシピをTwitterで公開し、話題になりました。この取り組みは書籍化され、結果的に幅広い層へのレストラン認知度向上に繋がりました。
石屋製菓社「白い恋人」
誰もが知っている北海道みやげの定番「白い恋人」で有名な石屋製菓社は、コロナ禍の影響で観光業が縮小したことに伴い、店頭で販売できなくなってしまった商品をオンライン上で半額以下で販売する取り組みを行いました。また、店頭で販売していては廃棄することになっていた商品の販売が、「食品ロス削減」のSDGsの取り組みにも繋がったとして話題になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。近年では様々なデジタルツールが、私たちの生活において身近で当たり前のものになってきています。ぜひ、こうした技術を積極的に取り入れて、効果的なPRに繋げていきたいですね。
とはいえ、
「デジタルPRに興味はあるけど、そこに割く時間もリソースもない」
「そもそも広報に割ける人手が足りていない」
「自分で取り組むには難しそう」
などと思われる方もいらっしゃるかと思います。
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